「武器はロマン」中国武術の武器とは?
中国武術で扱う武器は種類も多く、カッコ良くて魅力的なものばかり。
僕自身扱える武器はさほど多くはありませんが、コレクターとしてある程度の種類の武器を所有しています。
ヌンチャク10個以上? (自作含む) 、三節棍2つ、白蝋棍2本、槍1本、刀剣各1本、朴刀1本 (仲間と共同購入品含めば2本) 双手剣1本、九節鞭4つ、流星錘2つ、縄鏢1つなどなど。
中国武術で扱う武器のことを、器械と呼びます。
器械の中でも、長器械・短器械・柔器械があります。
代表的な物としては、長器械は棍や槍、短器械は刀や剣、柔器械には三節棍や流星錘・縄鏢などがあります。
刀と剣
柔器械
まず、中国武術 (カンフー) の器械 (武器) と言ったら想像するのがヌンチャクだと思う人が多いのではないでしょうか。
しかしこのヌンチャク。実は中国発祥の武器ではなく、沖縄の馬具から生まれたものだと言われています。
諸説あるようですが。
ブルース・リーが映画の中で使用したことから、世界的に有名になり、カンフー=ヌンチャクというイメージがついたようです。
僕自身、小学生の頃にブルース・リーの影響を受けて空手を習いだし、ヌンチャクに憧れ練習していました。
でもほとんど自己流で、ブルース・リーの映画を録画してスロー再生でどのように回しているか確認するといった具合でしたが。
日本で生まれたとされるヌンチャクですが、当然中国武術にも双節棍や二節棍と呼ばれ存在します。
しかし、実のところ武術太極拳の大会等でヌンチャクの套路をやっている人は自分の経験上では、まずほとんど見たことがありません。
もちろん、中国の武術選手がヌンチャクの套路をやっている動画はYouTubeにあります。
でも、やはり大会で良く目にするのはヌンチャクではなく先ほど挙げた器械等がポピュラーの様です。
さて話しは戻り、いざ器械を何か練習しようとなった時、何から練習すれば良いのでしょうか。
一般的には、どの器械を始めるにしても基本となるのは「棍」だと言われています。その理由としてざっくり言うと、どの器械にも通じるものがあるからみたいです。(ざっくり過ぎ) 😓
さらに無理に白蝋棍を購入しなくても、ホームセンターに売っている丸い棒で十分練習出来ると言う手軽さもあります。太さや長さにより違いますが、数百円で売っています。
僕自身武術をはじめた頃、本格的に棍術を練習したわけではないですが、ホームセンターで棒を買って来て少しですが練習しました。
ちなみに、我々の間ではホームセンターナフコにちなんで「ナフ棍」と呼んでいます。
現在僕がメインに練習している器械は、九節鞭 (くせつべん) と呼ばれる複数の棒を鉄のリングで繋いだ武器と朴刀 (プーダオ) と呼ばれる日本の薙刀(なぎなた)に似た大きな刀です。
九節鞭は柔器械の部類です。多節鞭の一種で、七節鞭、十三節鞭などの種類があります。九節鞭の先は、非常に尖っており突き刺すことも可能です。
一度、県大会に出場した時足に当たり怪我をしたことがあります。😓
先のあたりに旗を付けて回すため、もの凄い音がします。(旗の取り付け方や九節鞭の回し方にもよりますが。)
競技としては、片手で操る単鞭と両手で扱う双鞭、刀と一緒に扱う刀里加鞭などがあります。
ちなみに僕は単鞭のみです。😅
基本的に表演(演武)用の九節鞭は軽量ですが、殺人的重さのものもあります。😱
器械は好きなのですが、そんなに自信はないので九節鞭と朴刀の表演は現在大会には出場せずに交流会、いわゆる発表会のみにしています。
器械の表演と言えば、動きがとても激しい印象ですが、太極拳でも剣や扇を使います。
自分の場合は、空手で使っていた杖術用の棒は、東岳太極棒の套路で使用しています。
「器械は若い人しか出来ない」と言う訳ではないです。
中国武術の器械は刀剣だけでも多くの種類があります。
西遊記の沙悟浄が持っていることで有名な月牙铲(ゲツガザン)、小説『三国志演義』で関羽が持っていたとされる大刀 (ダーダオ)や張飛の使う蛇矛(ダボウ)など有名で魅力的な武器が他にも沢山あります。
刀剣以外の器械も紹介しきれないぐらい沢山の種類がありますが、どれもロマンに満ち溢れるものばかり。
ただ、練習しようと購入する際には、人の身長などによって長さが違ってくるので注意が必要です。
扱うことが出来なくても、コレクションとして収集するのも楽しいですよ。
練習や収集も?今後ともまだまだ続けていくつもりです。✌️