「ようやく練習再開!ところで、中国武術ってどんな練習してるの?」
近隣の各県に緊急事態宣言が出たことにより、中止となっていた練習ですが、ようやく体育館の利用制限も21日から解除となり、6月26日の土曜日から久しぶりの練習再開となります。
いつも、ブログやFacebook等で仲間を募集と言っておりますが、はてさて中国武術ってどんな練習をしているか分からない方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、いつも行なっている練習の流れを説明してみたいと思います。
まずは必要なものは、運動が出来る服装とシューズにタオル、水分補給のドリンク。
これだけで、十分です。
ほとんどのメンバーは、武術の練習用のシャツやシューズを使っていますが、動きやすいものと体育館で使うシューズがあればOKです。
運動がしやすい格好なら、基本なんでも良いのです。
練習に入る前に、各自ストレッチを行います。
特に武術のストレッチでは圧腿(ヤートゥイ)日本語では「あったい」と言うハムストリングを伸ばすストレッチを良く行います。
ハムストリングとは、お尻の付け根から太ももの裏側、太ももから膝裏周辺にある、3つの筋肉(大腿二頭筋、半膜様筋、半腱様筋)の総称を指すそうです。
圧腿には、正圧腿(ジョンヤートゥイ)・側圧腿(ツァーヤートゥイ)などがあります。
しっかりとストレッチをしたら、足を上げる動作の基本功に入ります。
以下、中国武術基本功の種類になります。他にも色々ありますが、一部をご紹介。
大体この順序で練習を行っていきます。
○ 踢腿 ティー・トゥイ
「真っ直ぐに蹴る」という意味で、つま先を上向きのまま蹴り上げます。
支える味の膝が曲がったり、踵が浮かないように注意。
また、伸ばした腕も力が抜けたり位置が変わらないようにします。
○ 外擺腿 ワイバイ・トゥイ
「外側へ押し開く」という意味だそうで、内側より外側へ大きく広げるように行います。
足先を回すのではなく、股関節を動かすイメージで回します。
○ 里合腿 リーフー・トゥイ
「中へ合わせるように」行う蹴りで、外側から内側に向けて回し入れれます。
これも、やはり股関節を動かすように回します。
○ 側踢腿 ツァーティー・トイ
足を揃えて立ち、腕は肩の高さで左右に伸ばし、手は掌にします。
足は真横から膝を伸ばしたまま蹴り上げ、足首は曲げ、つま先は耳の後ろ(側頭部)に行く様に。
意識としては上げた足が肩の後ろに入り込むイメージ。
○ 単拍脚 ダンパイジャオ
両足を前後に開いて立ち、左手は拳にして腰のわきに、右は掌にして右足の膝を伸ばしたままつま先を反らし前上方へ素早く蹴り上げ、足が顔の前に来た時に、右掌で足の甲を打ちます。
○ 拍脚 パイジャオ
足を片足ごと交互に上げ、甲を掌で左右交互に叩きながら前に進んで行きます。
参考資料:(社)日本武術太極拳連盟 初級長拳・入門棍術テキスト 長拳教材Vol.2
私自身、武術を始めて約9年近くになりますが、未だにストレッチも基本功も上手く出来ていませんけど。😓
ある程度身体があたたまり、筋が伸びてきたら跳躍の動作を行います。
二起脚=騰空飛脚 タンコンフェイジャや、旋風脚 シュエンフォンジアオ、旋子 シュエンズなどなど。
メンバーの半数以上が40歳を超えていますが、側転なども積極的に練習しています。
旋風脚は空中で回転しながらの蹴り技で、よく格闘映画やゲームの中で見たことがあるのではと思いますし、旋子はバタフライとも呼ばれる技で、よくフィギュアスケートのプログラムの中でも使われているので、ご存知な方も多いのではと思います。
これらの練習の後に、蟷螂拳や翻子拳、八極拳や形意拳などの部分的な練習を皆んなで行なってから、あとは各自個人的な套路(空手で言う型)の練習に入ります。
これがだいたいいつもの練習の流れになります。
あとは、各自タイミングを見て色々な機械(武器)の練習をやったり、新しい拳術に挑戦してみたりと言った具合です。
何はともあれ、待ちに待った練習再開、嬉しい限りです。😊