武術の知識向上を目指して その3 「北派武術」と「南派武術」のおさらい
小さな頃からカンフー映画が大好きでしたが、同じ中国武術でも北派武術と南派武術があることすら、先生方にお会いするまで知らなかったです。
https://matukazekid1002.hatenablog.com/entry/2020/05/20/124700
以前のブログの記事「北派武術」と「南派武術」より。
以下は、インターネットからの引用です。
揚子江(長江)より北で誕生した拳法は北派といい、南で生まれた拳法を南派拳術という。
古くから中国では「南船北馬」という諺があるが、平野が多い北方地方と違って、河川や運河が多い南方地方では、移動や輸送の手段に船を利用する事が多く、それが南派拳術を発展させたという。
また「南拳北腿」と区別され、北派はわりと大きく伸びやかな動作が見られるが、南派は船の上で戦ったり、狭い所で戦うのに利便性を考慮してからか、小さく小刻みな動作という違いがある。
南派拳術においても、広東系と福建系と分かれており、「短橋狭馬」と「長橋大馬」と区別されている。「橋」は手、腕を意味し、「馬」は歩幅を意味する。広東系を代表するのは洪家拳であり、福建系を代表するのは詠春拳、白鶴拳である。
引用先
👉http://chinawushu.web.fc2.com/page_nanpai.htm
ようは、北部は平原が多いために移動や跳躍や蹴りの多い武術が発達し、南部は川を船で移動することが多いため、狭い場所や揺れる船の上でも練習できる武術が発達したという説です。
確かに北派武術には、少林拳、査拳など蹴りが多彩な武術が多いことは事実ですが、南部でも蹴りを得意とする武術はありますし、北派にも形意拳、八極拳、翻子拳と言った蹴りの少ない武術があるので、必ずしも正確とは言えないようです。
北派武術の代表的な武術としては、少林拳、査拳、翻子拳、八極拳、螳螂拳(蟷螂拳)、鷹爪拳(鷹爪翻子拳)、太極拳、八卦掌、形意拳などがあり、南派武術では、洪家拳、詠春拳、蔡莫拳、白鶴拳、蔡李佛、白眉拳などがあるのだそう。
以前にも書いた通り、自分的には北派武術はブルース・リーやジェット・リーのイメージが強く、南派武術はジャッキー・チェンやサモ・ハン・キンポー、ドニー・イェンのイメージです。
ブルース・リーに関しては、様々な武術を修得していて、詠春拳のイップ・マンの弟子であることも有名なことから、一概には言えませんが。
空前のカンフー映画ブーム、特にジャッキー世代の僕なんかは南派のカンフーを観て育ったように思います。
ジャッキーが、映画「燃えよドラゴン」の撮影秘話のインタビューの中でも、ブルース・リーに自己紹介した際に「南派武術」をやっていると説明している場面があります。
「北派武術」と「南派武術」。
僕がやっているのは北派武術になりますが、どちらも長い歴史があり素晴らしい武術です。